サラリーマンSEが綴る、人生に投資する日記

少しでも人生をより良くするために実践したことを綴ります。

超入門 資本論part1

日本は資本主義経済国。そもそも資本主義とはなんなのか、世の中の構造、ルールを知るには資本主義について知ろうと思ったので、資本論を要約した本を読んだ。


資本論は下記の3点に集約される。

・「価値」と「使用価値」の意味を理解し区別すること

・「剰余価値」の意味を理解しそれが生まれるプロセスを知ること

・「剰余価値」は減っていくということを理解すること


商品には「価値」と「使用価値」がある。そして、需要と供給のバランスが取れている場合、商品の値段は「価値」通りに決まる。


使用価値とは、普段僕たちが使ってる価値を意味する。使って感じる価値、メリットのこと。パンを食べたら美味しい、満足感がある、空腹感が満たされるなど。一方、価値とは「労働力の大きさ」という意味。その商品を作るのにどれだけ手間がかかったかを図る尺度なのである。つまり、1時間かけて作っためちゃくちゃ美味しいパンと10時間かけて作った美味しくないパンでは、後者のパンが価値が高いという事になる。

商品は「価値」と「使用価値」で決まる。使用価値が高くても、価値がなければ商品にはならない。例を挙げると、小川の湧き水は使用価値は高い。しかし人の労働力はないため、誰でも簡単に手に入れることが出来るため、わざわざお金を払って買う必要がないのだ。

これは会社員の僕たちの給料にも当てはまる。会社員の商品は「労働力」なのだ。労働力とは、時間、体力、精神力である。この労働力の「価値」に対して、会社は給料を支払う。つまり、明日も元気に会社に出てくるための社会平均的な必要経費を払ってるに過ぎない。

成果を上げてる若手の給料が低く、そこまで仕事をバリバリしてないオジさんの給料が高いのは生きるのに必要なコストが違うからなのである。いくら高収入でも、生きるのに必要な経費も高くなるため、手元に残るお金はあくまで必要最低限である事に変わりがない。労働者がしんどいのはこういった理由からなのだ。